2013年12月6日 政策に時間軸を
現在、各法案の審議と並行して、来年度予算の検討が少しずつスタートしています。
1年間、充実した時間をいただいた中で感じたことの一つは、
各政策に時間軸があまりないことです。
※メディアの報道は特に時間軸がぬけています。
いつまでに実行するのか?
いつまでに止めるのか?
代表的なものは企業や農林水産業への補助金です。
新設したり増やしたはいいが、いつかは自立する必要があります。
にも関わらず、いつ補助を止めるかということを明確にしないために、
急に廃止するということになるとモメます。
理想論だとは思いますが、本来10年後、5年後には廃止します!と
当初から決めておけば、しっかり廃止後は自立できるよう準備を進めるのが普通です。
もちろんそのときの情勢で適宜判断が必要だと思いますが、
そのときもある程度明示すべきでしょう。
公共投資もそうです。
予算が大きく増減する結果、地域での必要な公共工事の計画がたたず、
結果、事業者が計画的に採用・設備投資ができていません。
※実際複数の事業者の方から意見をいただいています。
景気回復・減災を目的として一定の公共投資の増は間違いなく必要ですが、
1年間だけの激増ではなく、10年以上ある程度一定の予算を措置することが重要です。
各地域で限界を迎える橋やトンネルの数は整理すれば把握できるわけですから、
年にどの程度補修するかということである程度計画はできます。
※ただ、把握できていない橋梁があったり、それを全国的に一斉に再点検するには
点検する技術者が不足しているという現実もあるようですが。
何にせよ、現実にそって現場に混乱をまねくこと無いよう、
中長期的なビジョンを提示する政策を実現していきたいと思います。
と、同時にぜひ各報道のコメントを参考にするときには
時間軸も気にしてみていただければ幸いです。
例えば「原発ゼロ」など。
1年後なのか?30年後なのか? 意味がまったく変わります。
この件についてはまた別途書かせていただきます。