#kobafumihuddle デジタルで未来をよくしよう 春の全国ツアー2023 Vol.1 熊本
第一回は熊本。地域愛溢れる橋口海平熊本県議会議員と田中敦朗市議会議員と一緒に開催しました。現在取り組んでいる政策を知っていただくのはもちろん、二人の熊本への思いや人柄もこちらの議事録か動画でお楽しみいただけます。
前半は復活した熊本城の解説を熱く、後半はTSMCの新工場開設に沸く街の様子と課題と挑戦を現地から。
衆議院議員(広島7区) 小林史明
熊本県議会議員 橋口海平氏
熊本市議会議員 田中敦朗氏
小林:2人とも公示日は一緒なんでしたっけ?
橋口・田中:一緒です。
小林:(熊本市は)政令市だから一緒なんですね。そうか…。すごいな。県議選と市議選が同じエリアで同時に行われているという。
田中:激しいですよ、本当に。
橋口:ポスターもずらっとたくさん、横一列に。
小林:そうでしょうね。大変ですね、それ。
田中:市民の皆さん、多分「うるせえな」と思っているかも。
小林:でも、選挙やっているんだなという感じはものすごく伝わりますね、そういう意味では。うちの広島県福山市だと、中核市なので、今年統一地方選で県議選があって、来年の春に市議選なんですよ。
さて、それぞれ自己紹介をお願いいたします。
橋口:熊本県議会議員の橋口海平と申します。32歳のときに初当選して、現在3期目です。議員になってからも、熊本はさまざまな災害がありましたが、ラグビーワールドカップが開催されたりなど明るい話題もありました。これからも市と県がしっかり連携しながら、熊本の未来というものをつくっていきたいと思っております。
小林:ちなみに海平さんは、私が自民党の青年局長のときに、全国の各県にある青年局の代表として、議長というのを務めてもらっていたんですけども(↑写真)、海平さんがもう私の一心同体のパートナーで、ものすごいお世話になっていたので、こうしてインスタも一緒にやれて、とてもうれしく思っています。そして、その、海平さんの地元のパートナーということで、田中敦朗さん、自己紹介をお願いします。
田中:田中敦朗と申します。熊本市議会議員を今4期目務めています。私も29才で当選いたしまして、今もう16年目なんですけれども、何で政治家になろうかと思ったかというと、自分が不登校だったので教育に興味を持って、弟が障害を持って生まれてきたので、福祉に興味を持ったりしてというところで、さまざまなきっかけがあって政治を志しました。一回落選した後に、海平と国会の秘書として出会って、2人でガード下でお酒を飲みながら、「熊本をもっとよくせないかん」とかいう話をしながら、今一緒に県議・市議として活動できている状況です。
小林:よろしくお願いします。敦朗さん、「趣味・トランポリン」と書いてあったんですけど、これはどういうことなんですか?トランポリンやっていたんですか?
田中:はい。トランポリンを始めて、その普及指導員という資格を取りまして、最低限のトランポリンができるというようなところまで上手になっています、一応。
小林:何をきっかけに始めたんですか?
田中:支援者の方から「トランポリンやってみない?」と言われて。
小林:やってみると、ものすごい体力使いますよね。
田中:もう5分も跳んだら膝がガクガクします。しかもかなり跳ぶんですよね。3メーター、4メーター。
小林:私も見たことあるんですけど、すごいなと思って。
橋口:今度ぜひ誘ってください。
田中:今度誘います(笑)。
小林:海平さんはラグビーじゃないですか?
橋口:最近はもうちょっと体力がなくなって、観ることはあるんですけど、する機会というのは減って。その分子供たちとアウトドアですね。キャンプに行ったり、祭りに行ったり。
小林:いいですね。ちょうどキャンプとかアウトドアの話が出てきたので、それぞれ熊本自慢を教えてください。地元の人から見て、実はここがお勧めみたいな。
田中:一番のメインの話を今日はしようと思って。福山にも福山城がありますが、熊本城がもう超一推しでございまして、熊本城のことを話したら多分30分で終わらないので、3分ぐらいに収めたいと思うんですけど。
今の日本があるのは熊本城のおかげと言っても過言ではなくて、日本の最後の内戦の西南戦争。あのときに五十有余日間籠城したんですよ。薩軍をあそこで足止めしたわけですね。その50日間がなければ、そのまま北上していき、全国の不満分子を糾合して政府を倒したかもしれないと。その50日間があったから官軍の準備ができて、田原坂で薩軍を押し留めることができたというところで、400年前の加藤清正が島津藩に対してつくった熊本城は、260年の時を経て、官軍が薩軍を押し留めたというロマン。そして素晴らしい城構えも、熊本城ラブ過ぎて、もう。ぜひ皆さんには熊本に来ていただきたい。熊本城を見ていただきたいと思っています。
小林:熊本城、格好いいですよね、やっぱり。
田中:ありがとうございます。
橋口:ありがとうございます。
小林:加藤清正って、城づくりのプロフェッショナルだったんですよね。
田中:そうなんですよ。
小林:だからすごい攻めづらくつくっているという理解でいいんですか。
田中:もう本当に難攻不落の城で、勇猛果敢な薩軍が結局城を落とすことができなかったというような。
小林:すごいですね。これやっぱり現地の人に解説してもらいながら見た方がいいですね。
田中:はい。石垣とかも、「武者返し」といって、武者がのぼれないようなすごい勾配があって。
小林:反っていますもんね、何か。
田中:美しい石垣がいっぱいあるんですね。
小林:地震で大変でしたけど、無事復旧が進んで。
田中:日本全国の皆さんが支援をしてくれて、まだあと20年以上復興までかかりますので、その復興の様子も。毎年のように来ていただいて、見ていただくといいかなと思っています。
橋口:多分、去年ですかね。青年会議所の全国城下町シンポジウムが福山でたしかあったと。敦朗さんは行かれたんですよね。
田中:行きました。
橋口:熊本で行ったのが何年前ですかね、敦朗さん。
田中:4年ですね。
橋口:そのとき実は、私が実行委員長で、田中敦朗さんが副実行委員長になって、結構そのときもお城のいろんな勉強をさせていただいたなと今思い出しました。
小林:どうりでさらに詳しく熱く語るわけですね。続いて海平さん。
橋口:僕は県ということで、例えば阿蘇。阿蘇というのは、大体年に1回野焼きをして、木があまり植わっていないところなんですよ。で、多くの地域が草原で、「ラピュタの道」というような道も、今は通行できないかと思うんですが、それぐらい何か、インスタ映えするような山というところが阿蘇なのかな。今でも噴煙を上げながら活動はしているんですが、とても雄大な場所だと感じております。
一方で、海の方も、天草というところがあるんですが、天草は年中イルカが住み着いておりまして、常に外に出ると、9割以上見ることができるというようなところですね。そこはもちろんお魚もおいしいんですが、海の音を聞きながら、星空もきれいだと。そういった地域もあるし。
先ほど熊本地震の話が出たんですが、『ONE PIECE』の作者の尾田栄一郎先生がこの熊本出身。その先生のご厚意によって、火の国復興編というような熊本を復興するような取り組みをしていただいて、今、麦わらの一味が10人いるんですが、その10体の像をそれぞれの地域に建てていただいて、本当に多くの方が県外から来て、そういったのを見て回っている。
食に関してもいろいろ言いたいけど、時間がないですね(笑)。
小林:おいしいですよね、熊本。私、馬刺しが大好きなんです。しかも馬のレバーも熊本に行くと食べれるじゃないですか。もう最高ですね。
さて、政策の話をぜひ聞きたいのですが、熊本にはどんな課題があって、どんな政策に取り組んできたのか、共有してもらえますか。
田中:先ほど自己紹介で話したとおり、教育とか福祉にはずっと力を入れていたんですけれども、やはり熊本市も少子化という大きな課題があって、実は平成30年から令和元年になったときに、出生者数が500人ぐらい減っているんですよ。それ以降もさらに減っているんですよね。なかなか少子化に歯止めがかからないというのが大きな懸念事項になっています。現在、自分自身も少子化対策というところで、医療費の無料化もお願いしているんですけど、実は熊本の産後ケア事業というのは、本人か代理の方が役所まで行かないと受けられないんですよ。
小林:窓口に行って申請をまずしなきゃいけないと。
田中:はい。それをちょうど助産師会の方々からも要望を受けまして、ネットや電話でできるようにしてほしいというところで、さらに訪問型という産後ケアもないんですよね。家まで来てくれるのもなくて、結局、例えば幼い子を連れて、産後2、3カ月くらいで助産師さんのところに行くなんて、とてもじゃないけどできないけども、ただそういったサービスもないというところで、先日質問させてもらって、来年に向けてそういった電話とかネットでも申し込めるようにと。また、訪問型の事業も検討しますというようなところで、前進していきます。
橋口:素晴らしい。
小林:いいですね。質問の効果ってどういうものがあるんですか?地方議会において。
田中:まず、何よりも市民からの声を自分が受けまして、そしてそれを市行政に伝えることで、現場では本当にどんなことが起こっているのかというのは、行政が知るということですね。そしてそれが本当に市の未来のためになるということであれば、政策の転換が図られて、市民のためになる新しい事業が生まれる可能性がある。そのほかにも、例えば、無駄な事業に関しても、しっかり指摘していくと、その無駄な事業がいい事業に変わっていったりするということで、この質問をするかしないかで全然変わってきますので、もう質問はどんどんしていかなくちゃいけないなと思っています。
小林:そういうのって、地域から実際にサービスを提供している人とか、サービスを受けている人たちから聞いていかないと気づかないものってたくさんありますからね。
田中:市民の方やいろんな各種団体の方が言われても、なかなか動かないということがあって、私はもう逆にそれもどうなのかなと思うところはあるんですよね。議員が言わなくても、現場の声や団体の方の声が政策として実現されるというようなことも大事だなと思うんですけども、なかなかそれがすぐすぐできないからこそ、我々が代表として質問する意義があると思います。
小林:本当はデジタルとかも使って、市民の声がどんどん行政にも伝わったりとか、政治家にも伝わって、いいものに反映していくというサイクルが本当はできたらいいですけどね。結構、SNSで意見もらったりして、それで質問したりというのもありますよね?
田中:ありますね。
橋口:ありますね。デジタルが進歩というか、あるおかげで、小林さんが青年局長のときに、例えば子供に1人1台端末を配布を提言しましたね。
小林:タブレット端末。
橋口:タブレットの端末を全ての子供たちに配布しようというような、そういったのもデジタルのおかげで全国一斉にそういう取り組みが進んだんじゃないかなと思っておりますね。
小林:確かに。何か国でちゃんと予算はつけてあるんだけど、それを市町村がどれに使っているかというのは、いまいち分からなかったりとか、その予算があるということが、地方議会の人たちに伝わっていなかったというのが結構ありましたから。そういうのを一気に共有することで、ものすごく早く進むようになったのは大きい成果でしたよね。
橋口:熊本は今、TSMC(台湾積体電路製造股份有限公司]で非常に沸いてます。知事の言葉をかりるなら、「100年に一度のビッグチャンスだ」と。
非常に沸いているんですが、一方で、例えば今、田中さんの方から、人口減少とかというお話があったんですが、人材の確保が一つ目の課題です。半導体に関しての教育も特にありませんでしたし。
しかし、台湾から、この熊本の地に、大体600人ぐらいが来ると言われているんですが、受け入れる子供たちの教育する場所として、これもずっと議会の方でも議論しながら、大学、高専、あと、例えば県立の技術短期大学校、ここには半導体技術科というのもを新設する予定です。人材の育成だったり確保はしっかりやりたいと思っています。それと、今、熊本の九州ルーテル学院という高校に受け入れてもらったり、熊本インターナショナルスクールさんというところも、中等部をつくっていただくことになりました。そういったのも、今一緒に、国県・市町村が連携しながらやっているところでございます。
第2に、熊本市は政令指定都市の中で最も交通渋滞が起こっているという都市と言われているんですが、今回、TSMCが進出してくるところも、ここ10年ぐらい、非常に人口が増加している地域で、常に渋滞が起こっている場所なんです。そこにさらに、TSMCさんが来ることによって、周辺の渋滞も今、非常に問題となっております。
周辺の道路の交通渋滞に関しては、今、市町村、県、国、しっかりと連携を図りながら取り組んでいっているところですが、特に熊本から、近くを通る大きな高規格道路が建設予定されているんですが、今私、そういう高速交通ネットワーク推進委員会というのが熊本にあるんですが、そこの委員長を務めている関係で、そういったものもよく東京の方に要望に行ったりして、なるべく早く開通していただけるよう取り組んでいるところです。
さらに、熊本というところはとても水が豊富で、熊本市民ほぼ全てを地下水で賄っている。そのおかげもあって、TSMCさんも熊本を選んだのではないかなと思っているんですが、その地下水の保全をどうしていくのか。
多くの市民の方が、半導体をつくるのにとても水を使うということなので、地下水についてとても気にしているところなんですが、今、竜門ダムというダムがあります。これは治水も利水も両方兼用のダムなんですが、そこが工業用水道として今使っているんですが、そこの水もしっかり使って、なるべく自然への環境というものも配慮していきます。
小林:すごいですね。TSMCが来るという、この外から新しいものが来ることによって、教育も変わるし、街のインフラも変わるし、ものすごいインパクトで進化が始まっているんですね。
橋口:はい。これをどう、熊本の発展につなげていくか。また、それをどういうふうにして九州全体に波及させて、ひいては日本の元気をつける一つのものになるんじゃないかなと感じているところです。
小林:しかもそれは、台湾の人たちもこっちに移り住んできて、そこで教育の場で日本の子供たちと混ざって一緒に勉強したりとか、あとTSMCの社員の人たちが、また地域の企業の人たちと交流することで、熊本全体として何か新しい産業とか知恵が生まれてきそうですね。
橋口:実際、80社ぐらいの半導体関連企業が熊本に進出しようとされているので、こういったさまざまな企業とのコラボレーションも予想されまして、本当に小林さんの言うように、国際化とさまざまな企業との交流で、何かもう半導体ビッグバンが起きるんじゃないかと。
小林:本当に。何か地域のこれからの進化の鍵はダイバーシティだと思うので、何かそれが一気に台湾から熊本にやってくるというのは、ものすごいチャンスがあると思うので、すごい注目したいと思いますね。
さて、次の展望は?
橋口:一言で言うと、ディズニーランドのようにわくわくする熊本というものをつくっていきたいというふうに思っております。
田中:今、海平県議が言ったような、わくわくする熊本をつくるために、3期目からずっと取り組んでいるんですけども、熊本の宿泊税を導入したいなと思っています。東京とか大阪とか京都、金沢、福岡も導入しているんですけども、総務省の許可が要るんですけど、県と連携して。そうすることで財源を市民や県民の方に大きな負担をいただかずに、観光客の方やそして観光産業を振興していって、そしてこの大好きな熊本を、日本全国や世界中に発信していきたいなというふうに思っています。
本当、今日ご視聴の皆さんには熊本に来てほしいと思います。本当に食べ物めちゃくちゃおいしいですし、素晴らしい歴史、伝統文化がたくさんありますので、この愛する熊本を全世界に発信していく。そのために宿泊税を取り入れて、現実のものに落とし込んでいくというのが自分のこれから数年間の展望です。
小林:(視聴者から)質問が来ています。
「日本の未来は明るくなると思いますか?日本のさまざまな問題、未来を切り開く自信がありますが?」という質問を私にいただいています。
私、政治家になってちょうど10年経ったんですけど、サラリーマンからこの世界に挑戦してみて、本当に思ったのは、日本の未来は本当に伸びしろがすごいあるということですね。どういうことかと言うと、すごく豊かな国なんですけど、実は古いルールや古い規制がたくさん残っているのです。ずっと規制改革やってきたんですけど、今年から来年にかけて、約1万のアナログなルールを一気に改正をします。どんどん今の時代に合ったルールに変えていって、もっと皆さんが自由にビジネスや発想でさまざまな活動ができるようになれば、この国はまだまだ伸びしろがあるなと思っています。
そしてもう一つは、今日の2人の話でもあったように、熊本一つとっても、まだまだものすごく知らない魅力があるし、TSMCのような、多様な仲間をもっと受け入れていけば、もっと進化できるというのが、今、日本中に眠っているんですよね。
これを仲間と一緒に掘り起こして、そして世の中にちゃんと伝えていくことができれば、多くの人たちを引き付ける日本に私は十分できると思っていますし、そういう仲間が全国にいるというのも財産だなというふうに思います。
今日見ていただいた皆さんに、ぜひこのシリーズ、また今後も大体2週間に1回ぐらいやるんですけども、全国にこういう勢いのある、そして仕事のできる地方議員の姿を見ていただけると、日本の未来明るいんじゃないか、よくなるんじゃないかと本当に思っていただけると思います。
今日、2人から色々熊本をPRしてもらいましたが、すごく面白いと思うので、皆さん遊びにいったり、あと2人の活動にも注目をしていただけたらなと思っています。
今日はありがとうございました。
<第20回統一地方選挙>
熊本県議会議員選挙・熊本市議会議員選挙は、3月31日公示、4月9日投開票です。
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