意識・組織・地域の壁をとっぱらって 現場主義・脱自前主義・スピード感を大切に
福山市をはじめ全国の行政を見て思うことは
・現場主義の徹底
・脱自前主義
・スピード感
この3点が重要であるということです。
これがなかなか実行されない要因として、意識・組織・地域の壁があるのではないでしょうか。先入観や組織の慣習など、行動を遮るものは多くあります。
その壁を取っ払っていくには、とにかく皆が混ざる場を作っていくことから始まると思っています。
今回、日頃各省の若手と地方創生に関する勉強会を東京で行なっているのですが、今回、そのメンバーを福山に招き、現地視察と枝広市長・福山市若手職員との意見交換を行いました。
意見交換では、市長から冒頭、市政についてのビジョンをお話いただいた上で、地域での高齢者福祉のあり方、女性の域外流出と雇用、中心市街地活性化、産業政策などについて、現場の思いや他地域での成功事例など幅広く話し合われました。
皆さん、事前に統計に目を通したり、早めに福山市入りをして、中心市街地を中心に街の観察もされてきていて、定量的・定性的なエビデンスに基づく発言も多く見られました。
続いて、福山市役所の産業振興や観光、PRなどのメンバーと合流しての鞆の浦でのプログラム。
各省庁メンバーからは、他の地域での活性化の成功事例などをもとに意見が出され、一方で、市役所や鞆の浦の方々からのお話を聞いて、
「こんな素晴らしい事例、どうやって作られたのですか?」
「これだけの観光資源、もっと収益化できるのではないか?」
と率直に感動する場面も。実態を踏まえた施策にはやはり力があります。
夜は、古民家などを改装した、尾道の「湊のやど」での一泊。深夜まで議論が続きました。
福山市は枝広市長に変わり、新たな挑戦をスタートしています。ただ、それには今まで以上の知恵が必要なため、各省庁や民間との連携が欠かせません。まずはその縁づくりということで、今回の意見交換の「場」を設定しました。
私自身も企業で働いている際に、社内の他部署や他社との人脈があったことで情報交換ができスムーズに仕事を進めることができた経験があります。
これを機に福山市と各省の連携がスムーズになり、福山の新たな挑戦が市民にとって素晴らしい価値を出せることを期待しています。
さらに、各省の若手メンバーにとっても、自身の元出向先の地域に加えて、もう一つ比較基準となる地域とその人脈を得たことで、より深く現場感覚を掴んでもらい全国の政策に活かしてもらえたら嬉しいです。
今後も様々な「場」をつくり、不要な壁をとり払っていきたいと思います。