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続 日本政府事業で建設したフィリピン小学校の記載が韓国軍によって塗り替えられた件について

前回の状況から進展がありましたのでご報告します。

■塗り替えの経緯
フィリピン教育省の説明によれば校舎の外壁の塗り替えは韓国軍ではなく、現地の児童の保護者等がボランティアで実施したもので、その際に記載が消されてしまったとのこと。

その後、韓国側より韓国軍が修復した証を外壁に残したいとの申請があり、もともとの日本の支援を意識せず許可してしまったとのこと。事務的なミスであり、日本国民の心情を傷つけたことへの謝罪があったそうです。

フィリピン政府としては日本の支援の証を何らかの形で復元することを検討すると述べており、外務省からも早期の対応を引き続き申し入れることとなりました。
以上が経緯です。確認いただいた外務省の皆様の早期対応に感謝いたします。

まずは早期の対応を実施していただけるよう引き続きチェックしていく必要があります。
が、そもそもあのように(下記前回記事リンク内)画像を並べた記事が掲載されるということは塗り替える前提であり、悪意があったように感じます。
実際、日本の記述がある写真も被災後の壁の画像ですから、そこに何が書かれていたか認識していたということでしょう。これはフィリピン政府に追及するというより韓国に追及すべきではないでしょうか。

その他の事業についても確認が必要ですね。

以下前回記事
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7/8にfacebook上における高校の先輩の投稿で下記記事を知りました。
■韓国記事
http://t.mt.co.kr/view.html?no=2014062715598241370

■翌日7/9の産経新聞記事
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140709/wor14070911210023-n1.html

リンク先では、韓国国内のニュースにて堂々と日本のODA事業にて建設した小学校、昨年の大型台風被災からの復興支援を機に、その外壁に書かれたフィリピンと日本の絆を記した記載を塗り替えたと書いてあるのです。丁寧にビフォアーアフターの写真まで掲載していただいています。

なぜこういうことになるのか。。。
個人的には怒り心頭で、すぐにでも抗議したいところですが、、、即日外務省の方に経緯の確認を依頼しました。

韓国政府が被災した小学校に駆けつけ補修したことは素晴らしいことです。
ただ、建設した経緯からしてフィリピン政府はもちろん、日本政府へ筋を通す必要があるのではないでしょうか。100歩譲って、全壊した校舎を最初から建て直したというのであればわかりませんが。。。それにしても被災前の元画像が残っているのですから、何かしらの意図があることは間違いありません。

外務省の方からは翌日報告があり、実際にはレイテ州パロ町バラス小学校にて実際に書き換えられていることをフィリピン教育省が確認、現地地域事務所から学校へ経緯を確認いただいているとのこと。担当者の迅速な対応に感謝いたします。
最終的な報告は改めてさせていただきますが、ほかにも同様の案件が他の方から報告をいただいています。

さて、本題ですが、今回提起したいのは、特定の国についてどうこう言いたいわけではなく、皆さんからお預かりした税金で他国との絆を深めるために行ったODA事業ですから、本来の意味を果たすように使われているか確認する必要があるのではないか、ということです。

国政に携わり始めて1年半ですが、どうも各政策についてPDCAサイクルが回されていないことが多いように感じます。今回を機に各国と連携して日本のODA事業についてチェックし、現状確認と各国との意見交換を今後のODA事業へ反映することを提案したいと思います。
※ある程度外務省でも実施されていると思いますし、企業では当たり前のことだと思いますが。
もし、今回のように意図せぬ状況になっていたり、悪意をもって変質されている場合には国際社会に対して意見表明することも必要でしょう。