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福島(浪江町)

同期議員の方のツテで同行させていただき、福島県の浪江町(警戒区域)に伺ってきました。

青年局の視察では大勢になるため、しっかり現地の状況を確認できないのでは。。。。
という想いから参加していませんでしたが、今回は3名と少人数で先方にも稼働をかけずにということなので伺いました。

大学時代には同じ福島県の会津地方にある猫魔スキー場でボードインストラクターとして
働かせてもらっていたので、当時の仲間やお世話になった方々が多くいる場所。
私にとっては第二の故郷です。

震災当時(まだドコモ社員でした)、ボード仲間の実家が津波で被災したということで、
皆で寄付をしたこともありました。

上野からスーパーひたちに乗っていわき駅まで。
そこからは地元自治体の方の車で移動。
線量計をお貸しいただき、車中で数値の変化を見ながら移動しました。

基本的には0.1μSV以下で低い線量でしたが、警戒区域内の除染が完了していないところでは
時折高い数値がでました。

区域内はまだ整備を進めることができず、瓦礫や流された船舶、車両がそのまま。

下記は区域内の請戸小学校。第一原発から5~10kmの場所です。
海の目の前で津波を受けましたが、当日は教員の方の徹底した避難誘導で、
全員が助かったとのこと。

屋上から撮影した様子です。
地図のピンクの部分は住宅街だったとのこと。
今は何もなく、基礎部分だけが点々と残っています。

除染のために削った土の保管場所です。
現在、環境省では全ての土を中間貯蔵施設に入れようとしているため、
量が多すぎ、話が前に進んでいない状況もあるとのこと。

以前から、除染についてもっと科学的に効果的な方法があるのでは?
と考えていました。
現地自治体の方からもうかがったのですが、専用のプラントや焼却施設を使用すれば、
量を1/100に減らし、かつ削った土や樹木を再利用できる方法があるとのこと。
すぐに詳細を調査し、今後の環境委員会で提案したいと思います。

各省庁の縦割りによる弊害。

地域から避難した方々が、地域のコミュニティとは関係なく
バラバラに住まれたため、孤独を感じ、悪影響がでている現実。

県外へ避難された方に説明しても納得いただけない現状。

ここには書ききれませんが、現地自治体の方が日々、
一人ひとりに向き合っているからこそ感じる想いをいただきました。

少しでも早く復興が進むよう、そして、二度とこのようなことが起こることがないよう、
あらためて強い覚悟で取り組んでいきます。

ご協力いただいた自治体の方、本当にありがとうございました。