5年後の福山:福山港ふ頭再編改良事業着工
先週末開催された福山港ふ頭再編改良事業の着工式典に、国交省や広島県、福山市の関係者の皆さんと出席しました。2023年度の供用開始を目標に、より大型の貨物船に対応できるよう機能強化を図ります。
福山港は瀬戸内海のほぼ中央に位置し,広島県東部地域の主要港湾として発展してきました。元々は、初代備後福山藩主、水野勝成公が1622年に福山城を築城したとき、外濠に連続して約1.4kmの運河を開削し、その北岸に船だまりを造ったのが始まりです。
1934年に内務省指定港湾となり、1961年の日本鋼管(株)(現JFEスチール)の誘致をきっかけに、1963年、重要港湾の指定を受け、特に鉄鋼関連は国内トップクラスの貨物量を取り扱うなど、全国有数の外貿貨物量を取扱う港として発展しています。
海洋国家である日本にとって、港は世界の人々と経済とつながる重要な玄関口で、港の機能の強化はそのまま地域経済の活力に繋がります。経済的に力をつけ、雇用やイノベーションが生まれることで、地域に暮らす人々により強固な生活基盤をもたらし、それぞれが選択する人生を豊かに送ることができるようになります。
福山港については、近年の釜山や上海間の定期航路や、東南アジア航路の開設に伴い、着実に外資取扱貨物量が増えている一方で、バースの大きさが足らず船が沖で順番待ちをしたり、水深が足りないことで、積載能力いっぱいに貨物を積めなかったり、寄港地で他船に積み替えて減量するといった「喫水調整」、つまり本来の産業力を港の機能のせいで活かしきれないことが課題でした。加えて、もう一つのバースを整備することで、客船が着岸できるスペースも確保できるようになります。
福山は長年ものづくりと物流が地域経済を引っ張って来た地域です。オリジナリティや品質のよさが世界に伝わり、テクノロジーを実装し、その産業の成長が見込まれる中、インフラが制約となり、その可能性や関わる人の気持ちに水を差す状況は、変えていかなければなりません。
人口減少する中で、新たな公共投資に対し行政が二の足をふみがちです。このような時こそ、政治家がコーディネーターとして、民間企業のニーズの見える化をサポートしつつ、国・県・市の調整をはかり、新たな投資への心理的な障壁を取り除くことが重要です。
5年後には今回の港湾整備に加え、北部産業団地の2期工事も完成し、道路整備も進みます。次はその環境を十分に生かす人材の育成、獲得に関する取り組みが必要になってくると考えており、具体的に取り組んでいく予定です。
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地域課題解決に取り組む際の政治・行政・住民のパートナーシップを、陳情型の昭和フォーマットからポスト平成時代を見据えた共同解決型の”福山フォーマット”へ転換したいと考え、日頃から地域活動に取り組んでいます。具体的に結果を出すことができた事例をブログに書きました https://t.co/FhTf2Z6Wtw
— 小林史明(衆議院議員/広島7区/福山市) (@kb2474) 2018年11月25日