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中国地方の交通と物流の要所、三次市の市長選挙、「一人一役全員主役」

統一地方選挙が始まり、広島県議会議員選挙も明日告示されます。

私の地元、福山市から少し北西にあたる三次市でも市長選挙が実施されます。8年に渡って市長を務めた現職に、自民党推薦新人候補の福岡さとしさんが挑戦するということで、先週末、決起集会に応援演説に行ってきました。

三次市は中国地方の中心部に位置し、古くから中国地方の文化・経済・交通の要で、中国自動車道・やまなみ街道・芸備線・三江線などが、三次市を中心に放射状に整備されており、アクセスがよく、さらに食(広島三次ワイナリー、平田観光農園)、スポーツ(みよし運動公園)、芸術(奥田幻想美術館)、医療(三次市民病院)、モビリティ(マツダ三次試験場)、と多様で魅力的な施設が揃っています。この地域資源をテクノロジーや最先端の施設運営手法で活用すれば、山間地区の地方創生のモデルになるような地域へと転換できる可能性があると考えていたところ、福岡さんはまさにそこに挑戦しようとしており、そのビジョンに共感し全面的にバックアップしています。

この度立候補した福岡さんは今年の春の選抜で先日選手宣誓をした広陵高校のキャプテンを経験し、甲子園出場の経験もある元高校球児です。三次市議会議員を5期17年、三次市議を務められ、その広島東洋カープの招聘をはじめとするスポーツ振興などに活躍され、地域の活性化に取り組んできました。市議会議員も5期となるとベテランで、実績もあり、そのまま市議会議員を務め続けることもできたと思いますが、今回市議を辞職しての挑戦。その背景を聞いてきましたので、Q&A 方式で皆さんにも共有したいと思います。

小林:今日の決起集会、大変な熱気でしたね。支持者の皆さんの期待が伝わってきました。

福岡:立候補を決めてから毎日地域を歩いて回ってるんですが、市議のときには気づかなかったことも結構たくさんあって、皆さん、本当に地域をよくしたいって思ってるのだと思います。実際に市民の皆さんの声を直に聞くことが本当に大事だということを痛感します。

小林:今回地域を回って改めて気づいたことはありますか

福岡:想像以上に福祉や医療的な課題が大きいです。民間の病院が40あるんですけど、そのうち10が70歳以上の先生が運営されていて、今はみなさんお元気で診ていただけたとしても、町医者がいなくなると地域の拠り所がなくなってしまう現実がある。情報としては理解していても、具体的な手が打てていないので、市民の皆さんは不安だと思いますね。

小林:具体的に考えている解決策はありますか。
福岡:特に小児科が課題なんです。民間の病院が一つしかなくて。行政と医師会、情報交換しながら、三次で開業したい学生に創業支援を行うなど、若いお医者さんに来てもらう施策を打ちたいです。

小林:病院が少ないとなると、そもそも皆さんに元気でいてもらうことも考えないとですね。三次はよいスポーツ施設があるから、活用の仕方次第で地域の健康寿命自体をあげることもできますね。単に運動ということだけでなく、幅広い世代のコミュニケーションや雇用の面でもスポーツは可能性がありますよね。

福岡: 人口減少も始まっているので、若い人の医療費負担の面でも、市民の皆さんができるだけお元気でいてくださることが大切です。実際に運動することだけじゃなくて、スポーツを通して暮らしを楽しんでいただくためにも、地域の活気のためにも、広島東洋カープの試合を招聘したりなど、市議の時はスポーツによる街作りに尽力したつもりです。でもやっぱりこれだけハコを作ったんだから、そのハコを黒字で運営して稼いだもので地域にお金が回る仕組みにしなきゃいけなきと思うんです。あるものは活用しないと。立地性のよさを活かして全国から合宿や大会を招致するとか、スポーツと健康、スポーツと観光と色々つなげて楽しい街にしたいんです。

小林: ハコものと言うことだと、先ほどの決起集会でも市民の方から話が出ていましたが、13億円をかけた妖怪博物館がオープンしますが、これについて、議会における決定プロセスや現市長の市政運営に対し、市民からも強い問題意識が示されたと聞いています。

福岡: もう決まってしまったことだから、オープン自体にいつまでもごちゃごちゃ言うことはしません。ただ、市民の納得感は絶対に必要だと思う。市民の思いが入っていないハコものはダメですね。

小林: 限られた財源ですからね。もっと他のことを先にやって欲しい、という意見も出ていましたね。

福岡: ハコモノ事業も余裕があればよいけど、今、市民が求めているのは日々の生活の中での利便性や安心なんです。車社会だから車がないと生活できないのに、高齢者のみなさんのための公共交通機関の整備ができていない。暮らしの安全のための空き家対策も不十分。子育て政策は市議の間にだいぶ頑張りました。子育て日本一の市にしたかったから、保育料の無料化、合併してすぐ着手したので、14-5年前からやっています。全国でも三次市が最初だったはずです。いずれにしても、市民の声をちゃんと聞いて、必要とされる政策、お金の使い方をしていかなきゃいけない。

小林:市民の思いに寄り添いながら、地域をしっかりマネジメントしていく、という意識が福岡さんは強いなと感じます。この意識はとても重要だと思います。

福岡:高校野球ではポジションがキャッチャーだったし、試合やチームの全体の動きを見ながらサインを出していくことは得意ですから。(広陵高校・野球部監督の) 中井先生が大事にしている言葉が「ありがとう」です。感謝の気持ちを持って、なんでいまの自分があるか、を常に考える。それぞれの立場に役割がある。一人一役全員主役。

小林: 一人一役全員主役、政治家になるとそれをすごく感じますよね。地域で本当に頑張っている人たちがいる。その人たちが報われる社会にしたいという想いが政治家のエネルギーになりますからね。キャッチャー的な動きで、市議として具体的に成し遂げたことってありますか。

福岡: まずは日曜議会の開催。私が1期生の頃、議会の聴講者がまったくいなかったんです。つらつらとした質問と答弁が繰り返され、傍聴者もいない。SNSも当時はこんなに使われてなかったから、議会で何やっているかなんて誰も知らない。日曜議会を提案して、取り入れてもらって、その後ケーブルテレビができて、お茶の間に議会を配信するようになった。市民参加の議会になるきっかけになりました。市民の皆さんにもっと参加してほしい。みんなの思いを反映したいですからね。

小林: 市議会議員じゃなくて、市長じゃなきゃダメだと思ったきっかけは何ですか。

福岡: 例えば、選挙で、投票所に来てもらうんじゃなくて、人が来ているところに投票所を設置してはどうかってずっと言ってきたんです。三次市は山間部が多いので、移動式でできたりするといいんですが。投票環境を充実させていくという市民の声を聞くための基本的なことなんですが、ずっとできない。トップになればできると思うんです。

小林: では選挙で“キャプテン”に選ばれたら、どんな地域づくりがしたいですか。

福岡: テクノロジーと“すでにあるもの”を組み合わせて、利便性の高い街にします。三次市には道路などのインフラ、スポーツ施設などのハコ、フルーツやワイン等の食など、基本的なハードウエアはあるんです。そこに人口知能、自動運転、電子投票システム、遠隔医療など、テクノロジーを活用したソフトやツールと、市民の思いを入れて行く。私はそのコーディネーターであり、市民の皆さんと向き合うキャッチャーになりたいと思います。ゆくゆくはその三次市の地域づくりが全国のよいロールモデルになり、市民の皆さんの自信になれば、次の世代へ繋がっていきます。

小林: 私が共感して応援するのも、そのテクノロジー社会が全国のロールモデルになる可能性を三次市に感じるからです。必ずできます。一緒に頑張りましょう。

福岡: 応援ありがとうございます。市民の皆さんの期待に応えられるよう、精一杯頑張ります。このブログを読んでいる全国の皆さんも、三次市にぜひご期待ください。よい街にしていきます。

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