日本記者クラブ会見: 「次代に問う、10年後の政治」
昨年末に続き、昨日、日本記者クラブの招聘で、会見の機会をいただきました。低投票率や政治への無関心に政治家はどう向き合い、10年後の日本の姿をどう描いているのか、与野党の主流会派に属する若手・中堅議員に聞くシリーズの4回目です。
早々に動画が公開されましたので、ぜひご覧ください。
要旨は以下の通りです。
戦後の経済成長と国際化、インターネット時代における情報量の増加により社会は成熟し、日本人の価値観は多様化しています。それに対し、国のルールはそれ以前のまま、現代の国民の選択肢の幅は狭く、いつもどこか息苦しい。それは、産業の成長や変化に見据えて、政治が規制や古い慣習を十分に見直して来なかったことが大きな要因で、私が政治を志した理由でもあります。
10年後の政治は、さらに多様化し自立していく国民に対し、無用な負担を軽減
し、より多くの選択肢を提供し、人生100年時代において、一人一人が自らの価値観と意志のもと、自由に人生を設計でき、安心して楽しく暮らせる国作りを目指します。
あらゆる端末は通信でつながり、消費や行動データの収集が可能となります。データ駆動国家として、マイナンバーを基盤に、日本中からリアルタイムにデータを収集し、規制改革や政策立案のベースにしていきます。予算に個別のナンバーを振り、個別の政策や予算の透明性を高め、効果検証を可能にします。行政は、そのデータ収集してと分析、検証を行う機関の集合体となり、政治はその仕組み作りと次代の社会作りの指針を示す役割を担うのです。
まずは行政改革を行い、これらに対応できる行政を作ります。この一年弱、党の行政改革推進本部でも、塩崎恭久本部長とともに提言のとりまとめに注力してきました。
同時に、未整備となっているデータ収集および発信のルールを始めとする社会システムの標準化を推し進め、データを収集し活用できる基盤を整えます。あわせて、マイナンバー制度の実装を加速します。国民や企業がそれぞれに活躍できる基盤作りをしていきます。
優先事項を以下の3点に整理しました。
1.行政改革
・技術は10年で大きく進展します。例えば通信の世界では10年毎に新たな通信方式が誕生、30年で10万倍速くなりました。大きな社会変化に対応できる、官僚機構が必要となります。
・単純作業を自動化し、官僚は政策作りに集中します。
・官民で人材が回転ドアのように行き来でき、省内外から公募で希望するポストにアサインされるなど、柔軟な人事制度により、多様な経験を持った意欲ある人材が挑戦できる組織にします。
2. マイナンバー制度の完成
・公平公正な社会の実現、行政の効率化、住民の利便性向上を目的にスタートしたが、現状、行政の効率化は実現しつつあるが、それ以外は実感がありません。
・年金、医療・介護、金融がマイナンバー制度で連携がなされていないことが大きな要因と考えています。
・人口減少が進む中、生産性向上は必須。民間活動の時間を浪費させている行政手続きをできる限り簡略化します。
全予算に通し番号を付け、どの予算がいつ誰に届いたかが検証できるようにします。
・限られた社会保障財源の中、真に困った人を的確に把握し、ピンポイントで必要な政策を届けられるのようにします。
・人口減少による行政の担い手の不足、多様性の尊重により必要な手続きの煩雑化に対し、利用者と行政の双方の負担を減らし、個々人が活躍できる社会を作ります。
3. 社会システムの標準化
・データ駆動社会の基礎を作り、行政・企業・個人が信頼ある社会システムの元で自由にデータを流通できる社会を構築します。
・中央集権と地方分権という2項対立により分断された社会システムを、国のリーダーシップにより標準化することで、デジタル化を加速的に推進します。
・世界のデータ戦争のルール形成においてリーダーシップを発揮していきます。
進行を務めてくださったフジテレビの平井さんは、テレビで拝見する以上に面白い方で、打ち合わせも楽しく、またお目にかかる機会があれば嬉しいです。参加してくださった記者の皆さん、ありがとうございました。
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昨年の西日本豪雨災害の時も、溝手さんは三原市長時代の経験や、防災大臣の経験を元に自治体に的確なアドバイスをし、各省庁との調整に迅速に動いてくれました。瀬戸内の島々の断水への対応や有料道路の無料化の調整など、本当に感謝しています。 https://t.co/UtV9LRsZXf
— 小林史明(衆議院議員/広島7区/福山市) (@kb2474) 2019年6月19日