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接種記録に関する一部報道について

昨日、ワクチン接種記録システム(VRS)に登録された接種記録について、約1億件のうち約500万件は、内容に誤りがあるか、誤っている恐れがあるという報道がありました。当該記事を読んで、自分の接種記録が紛失したり、間違った接種情報が記録されて接種証明が発行されないのではないか、など、不安に思われた方がいるといけませんので、説明させていただきます。

 

誤りまたは誤っている恐れと表現された500万件については、システム上で一定のルールで検出した誤りかもしれないので確認した方が良いと思われるデータの数です。実際に確認してみると修正が必要ないものが大半であり、先述した接種証明の発行にはほとんど影響しません。

修正が必要となった記録の誤りは、数字の読み取り誤りもしくは、接種の現場における日付等の手入力の間違いにより起こっています。本来、接種の日付やワクチンの種類、ロットナンバーなどをシステムで読み取る仕組みにできれば、入力誤りを最小限にすることができたのですが、VRSの開発に着手する2月頃には、読み取るべき接種券のフォーマットについて統一の指定がないまま、自治体ごとにバラバラに印刷されていました。

ですので、唯一共通の仕様として印字されている、18桁の番号をカメラで読み取ることとしました。しかし、それでも統一のフォントと異なる印字もあり、精度を100%にすることは困難でした。また、まさに戦場と化した医療現場や集団接種会場で手入力をしたものに、間違いがあったとしても責められるべきものではないと、私は思っています。

元々、コロナワクチンの接種事業は昨年から厚労省で計画されており、通常の予防接種と同じように、自治体ごとに予防接種台帳で管理しようとしていました。しかし、年が明け、それでは全国の接種の進み具合が2ヶ月遅れの確認になってしまうことや、引っ越しや災害等に対応ができないことから、後からそれをカバーすべく、河野ワクチン担当大臣(当時)の元に立ち上げたワクチンチームで、全国共通のデータベースを自治体に提供したものが、VRSです。

非常に短期間で開発し、途中から乗せたシステムで、そのため、当初、機能が十分でなかったことは否めません。しかし、この8ヶ月、自治体や医療現場の皆さんの協力を得て、システム側でも改良に改良を重ねてきました。

データの誤りの状況についても、7月以降、自治体と対応策を共有しながら協力して進めてきており、さらに誤りの可能性のあるデータについて、システム上でフラグが立つ仕組みを提供し、自治体ごとに修正を進めていただいています。

国民と自治体、医療現場が一丸となって、大変なコロナ禍で、全人口の8割という世界トップクラスの接種率を達成しました。その記録は確かにVRSに残っていますし、万が一間違いがあれば修正できるようになっています。また、医療現場の皆さんから始まった3回目の接種については、全国統一の仕様として2次元バーコード(QRコード)を印字し、正確かつスピーディに記録できるよう改良されています。

オミクロン株で不便が生じている方も多い中、皆さんを不安にさせる形で情報が出てしまったことは申し訳ないことですが、どうぞ状況を正しくご理解いただき、感染予防対策をしつつ、接種記録については安心していただきたいと思います。

自治体および医療関係者の皆さんには、3回目の接種も始まり引き続きご苦労をおかけしますが、開発運用チームがいつでもサポートいたしますので、何卒ご協力よろしくお願いします。

 

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