#kobafumihuddle デジタルで未来をよくしよう 春の全国ツアー2023 Vol.4 北海道
全国全国各地の良いところ、課題、解決策を議論、共有して、地方から日本を塗り替えていこうと”全国ツアー“ に出発したこのシリーズ #kobahumihuddle 。4回目は北海道から。
野球つながりで、北海道議会議員の加藤貴弘さん、北海道日本ハムファイターズやメジャーリーグで活躍し、現在は、田中学園立命館慶祥小学校で理事長を務める田中賢介さんと、地域と教育、キャリアについて話しました。
お二人それぞれが思う北海道の良いところ、この春オープンする北海道ボールパークFビレッジのこと、ファイターズ(民間企業)の協力を得て、部活動をどう前に進めているか。また、ファイターズやマイクロソフト(民間企業)の協力を得て、田中さんがICT教育や部活動などの教育現場をどう前に進めているか、加藤さんが教育現場の困りごとの解決に奮闘する様子を聞いています。政治と民間が一緒に取り組むことで、前に進めることと、課題を解決することが同時進行している様子を見ることができます。
プロ野球選手のセカンドキャリアとしても注目されている田中さんですが、それを超えた素晴らしい学校運営ぶりにも感動しました。
加藤貴弘 北海道議会議員
田中賢介 田中学園立命館慶祥小学校 理事長・野球解説者
小林史明 衆議院議員(広島7区/福山市)
田中:野球やられていたんですか?昔。
小林:やっていました。めっちゃ見ていましたよ、プレー。
田中:本当ですか。ありがとうございます。
小林:しかも私、広島出身でカープファンだったので、正田選手のめっちゃファンだったんですね。なので、ずっとセカンドやりたくて。もうセカンドだった賢介さん見ていましたね。
田中:僕も正田さん見たとき、「うわ、正田だ」と思いました。
小林:そうですよね(笑)。プロ野球入ってね。
田中:もう本当、18歳で入ったとき、みんなスターばかりだったので。
小林:そうですよね。
田中:松井さんもいたんですよ、そのときまだ。バッティング練習とかすごかったですからね。
小林:やっぱり全然違うんですね。
田中:全然違いましたね。
小林:今日は加藤さん、田中さん、ありがとうございます。
このインスタライブの企画は、2年前の秋からやっているんですが、全国の国会議員の仲間と、私と、もう1人仲間の国会議員出てきて、地元のゲストを呼んで話をするという企画なんですけども、今年の1月からは、各地域の可能性についていろいろ話していこうという企画でやっています。
では、加藤さんから自己紹介お願いします。
加藤:皆さんこんばんは。北海道議会議員の加藤貴弘です。現在2期目で、この春3期目の挑戦をする予定です。私がライフワークとして8年間一生懸命取り組んできたのは、教育、経済、福祉とスポーツ政策です。よろしくお願いいたします。
小林:よろしくお願いいたします。
田中:田中賢介と申します。昔、ファイターズでプロ野球選手で、1年前に田中学園立命館慶祥小学校をオープンさせました。幼稚園と保育園もやっています。
そのほかに、ファイターズのスペシャルアドバイザーという役職で、スカウトだったり、チームの育成だったり、あとは社会貢献活動で野球教室をやったり、もう一つはNHKの解説もやっているので、広島対中日とか、たまに解説しに行ったりします。
私と加藤先生は、3、4年ぐらい前からの知り合いで、学校設立する際もたくさん相談に乗ってもらったり、今は田中学園という学園が広報誌をやっているんですけども、そこの理事も加藤先生にやってもらっていて、2人で、まだまだ若いんですけど、よくスポーツのことだったり、子供たちのことだったりというのを普段からざっくばらんに話をしている仲です。
小林:よろしくお願いします。小学校をつくって理事長をやっているんですよね。
田中:そうなんですよ。
小林:すごいですね。そんなプロ野球選手のセカンドキャリアの人っているんですか?
田中:いや、多分初めてだと思います。そもそも高卒ですし、あまり勉強ということをたくさんやってきたタイプではないですけど、結局北海道にずっと住んで17、8年になるので、やっぱり何か北海道に貢献したいなという思いで小学校をつくりました。
小林:すごい。後ほどその辺の背景とか、どんな取り組みをやっているかというのも聞きたいと思います。よろしくお願いします。
私は衆議院議員の小林史明といいます。テクノロジーの社会実装で、多様でフェアな社会を実現したいということで、もう10年前、2012年にサラリーマンをやめて、この政治の世界に挑戦をして、今、当選4期目です。
少し前までデジタル庁の副大臣と規制改革の担当の副大臣等をやったりなど、政策をとにかく実現して、デジタルをどんどん使える社会にすると、みんながもっと自由に生きていける、活躍できる社会になるんじゃないかなと思って、一生懸命取り組んでいます。
加藤道議とは、もう4年前になりますかね。私が青年局長をやっているときに、一緒に青年局長、北海道の代表として取り組んでくれて、とても素晴らしい仲間だなと思ったので、今日声をかけて、そうしたらさらに素敵なゲストも連れてきていただいたということで、今日は北海道の魅力と可能性について話していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
さて、この1月から始めシリーズ、一番人気のコーナーが「地元自慢」なんですよ。なので、この北海道、聞いている人たちが来たくなる話をぜひしてもらいたいなと思って。まずは加藤さんから。
加藤:直近の話をすると、2月の4日から11日までということで、3年ぶりに本格開催をした冬の祭典「さっぽろ雪まつり」です。今回、来場者数も175万人で、経済効果も570億円超えまして、来年もコロナを乗り越えて、さらに大きくなっていってほしいと思っています。あと、今年は本当に一大イベントということで、やっぱりボールパーク・エスコンフィールド北海道が開業します。これは本当に道内の方たち、日本ハムファイターズのファンの方でたちもそうですし、道外の方たち、あるいは海外からも球場に来てくれるという話も伺っていますので、本当に世界に誇れるボールハパークをどういう形でつくり上げて開業していくのか、道民の1人としても楽しみです。その経済効果も8,000億円ということで。
小林:すごいな。カープ戦がもう予定されているんですよね、たしか。交流戦で。なので、ねらっています。
加藤:ぜひ来てほしいですね。
田中:ぜひ来てください。
小林:空港からは近くなりましたもんね、札幌よりは。
加藤:新しい駅の話もありますし、札幌市の隣町ですけど、本当にいろんな人たちが再開発という形で、とんでもないまちになるんじゃないかなという期待感もあります。
小林:これからインバウンドも本格的に復活してくると思うので、ものすごい伸びしろがあるんじゃないかと思います。
では続いて、賢介さんは移住した人ですよね。
田中:そうですね。私が思う北海道のいいところは、やっぱり四季がちゃんとはっきり分かるというのが、住んでいてすごいいいなと思いますね。今の時期だと、もう今日なんて雪解けがすごくて、道路がベちゃべちゃで、雪の時期は、「また雪かきか」みたいな感じで、大変なんですけど、もうすぐ冬だなというのも、だんだん雪が解けていくのも楽しみになってきたり。雪虫というのがいて、ご存じですか?雪虫というのが飛ぶと、1週間後に雪が降るというのがあるんですけど、これ必ず1週間後に本当に雪が降るんですよ。そういう北海道ならではの四季がはっきり分かれていて、夏も本当に涼しくて、過ごしやすいですし、そこが日々生きている感じがしますね。
あとは人というところでいうと、学校つくったときも、新球場もそうだと思うんですけど、北海道全体が、チャレンジすることに前向きな地域ではありますね。もともとが開拓者精神みたいなのもある地域なので、新しいことをやるということには、結構肯定的な人が多いなという印象がすごくあります。
小林:やっぱりみんで開拓した地域というあれがあるんですかね。
田中:そうですね。何かそういう文化がやっぱり残っているなという印象はありますね。
小林:すごい。魅力的ですね。
という北海道なんですけど、こんなこと――政策とか独自の取り組みやってみて、よかったよというのが、ぜひ全国に参考になるようなことがあったらいいなと思うんですけど、加藤さん、何かやってみてよかったことってあります?
加藤:教育とスポーツについて少し話したいと思います。
全国的にそうかもしれないんですけど、部活動の指導者、外部指導者という形でありますけど、なかなかうまくいかない部分も多くて、最近でいうと都市部も、中学校でいうと、合併チームを作らないとやっていけない部分があって、あるいは札幌市内の中でも入りたい部活に入れないとかという問題が起きています。そこで一つ、いい取り組みとして、足寄町という、7,000人弱の町の足寄高校に、元北海道日本ハムファイターズの選手だった方が、選手を終えて、子供たちに野球を教えるアカデミーの講師として、教育委員会に派遣されて、足寄高校の野球部で教えています。これ高校はもちろん、小中学生にも教えていて、さらに町の商工会とかまちづくりを一緒にしていくということをしていて、あるいは高齢者の方たちの生涯スポーツとか、そういうのにも積極的に取り組んでいて、今、なかなか地方の方にいくと、野球部も単体でチームつくることが難しいんですけど、足寄高校は今も十勝管内でも単独でチームつくれるくらいになって、町外から生徒が受験をしてきたりとか、結構遠い地域からも、その人に野球を教えてもらいたいというので来たりとか、これ一つのいいモデルケースだと思います。違う町でも、そういう仕掛けができないかと今、やっているところです。
小林:それいいですね。別のスポーツでもできますし。しかもプロスポーツ選手のやっぱりセカンドキャリアって、よく課題があると聞くんですけど、実際、賢介さん、どうですか。このプロスポーツ選手が指導者になっていくとか、地域に出ていくという可能性ってどう感じられていますか?
田中:非常に高いと思いますね。ただ、それと同時に、プロ野球選手と指導者ということをくっつけ過ぎると非常に難しいので、プロ野球選手が終わったら指導者となるにしても、やはり指導者としての勉強をしていくという面では、実際のところプロ野球選手が指導者になれるかというと、数としては少ないかもしれないですね。本当にそこの、自信を持って出していける人がどれぐらいいるのかという部分に関しては、これからの課題の一つですけど、地域に受け皿があるということは、すごくいいと思いますね。
小林:なるほど。少し途中に準備とか橋渡しがあるとことも重要かもしれないですね。
コメントで、「池田剛基選手ですね」というコメントがあります。
加藤:正解です。
小林:あと、賢介さんの雪虫にめっちゃみんな反応していますね。「しっかり道民ですね」という。これ知っていると、北海道民に認めてもらえるというのは私分かりました。今後使いたいと思います(笑)。
加藤:雪虫って北海道に来るまで、賢介さん知らなかったんですか?
田中:全く知らないですよ。北海道以外の人、知らないでしょう、雪虫。
加藤:代議士は知らなかったですか?
小林:聞いたことないです。
賢介さんへの質問が結構来ていて、「何で学校をやったんですか?」とかという話も含めて、実際に今、取り組まれている話というのをちょっと教えてもらっていいですか?
田中:引退してから、子供たちに貢献したいなという思いで始めた小学校だったんですけど、私立でいいのかなというのはちょっと悩んだ時期も結構あって、学費をもらって運営するのがやっぱり私立なので、そういう意味では、来れる子と来れない子がいるというのが現実問題あるんですよね。それが本当に北海道の貢献につながるかというのは、結構悩んだんですけれども、その中で自分で出た答えというのが、どうせ私立をやるというんだったら、公立がまねしたくなるぐらいの前例をつくっていくというか、思い切った、飛び抜けた学校をつくって、前例をつくっていくことも一つの貢献かなと。ないよりあった方がいいなということで、どうせやるなら思い切った学校にしたいなというふうに思って、やっているんですけども。
教育目標が、「世界に挑戦する12歳」という、そのためにはどういうことが必要なのかということをテーマに学校づくりをやっていて、特に今年1年は、ナイストライ文化を根付かせたいと思ってやってきました。合言葉は「ナイストライ」だと。何やってもナイストライでいいよということを、常に先生たちにも子供たちに伝えてきました。
僕はアメリカに2年間野球しにいった時期があって、そのときに一番感じたことが、「ドンマイ」と「ナイストライ」の違いだったんですけど、ずっと野球やっていて、ドンマイ、ドンマイで育ったんですね、僕。皆さんそうだと思うんですけど。アメリカ行って、常に「ナイストライ」と言われたんですが、もうこの二つの言葉で大きく違うなと思っていて、ドンマイは失敗を慰める言葉。本当にゴルフ場に行ってキャリーさんに、右側にOB打ったら「ドンマイ、ドンマイ」って言われた瞬間に気持ちが萎えるというか、慰められたら前向きな気持ちになれないんですけど、だけど「ナイストライ」と言われると、前向きな気持ちになるので、またチャレンジしたいというふうに思うようになると思うんですよね。その文化を根付かせたいと思って、1年間、ナイストライ文化をつくっていって、それはすごくいい文化になったなと思いますね。
小林:いい言葉ですね、「ナイストライ」。
田中:そうですね。いろんなプログラム、私立なんでやるんですけど、そこがやっぱり1丁目一番地かなと自分の中では思っていますね。
小林:挑戦を応援するとか、新しいことをやることを応援するような雰囲気をつくっていくということなんですね。
田中:そうですね。
小林:すごい。ほかにもどんなことをやってよかったなって、あります?カリキュラムでも。
田中:子供たちを育てるのが教員と保護者ですけど、どうしても子供たちにみんなの目が行ってしまう部分はあって、例えば子供の習い事たくさんさせようとするんだけど、親は習い事はしない。子供の一番近くにいるのは親だし、教員であるのに、子供にいろんなことをさせるんだけど、教員も親も、そのために何かを学ぶということは、そんなに子供に比べると多くないというのが、一番の課題だなと思って、保護者も教員も学べる環境をつくっていくとか、そういう時間を設けるということをやってきました。例えば教員でいうと、週に1回「見える会議」という会議をやっていて、昔見えなかったこともだんだん見えるようになってきたので、昔、英語が話せるか話せないかとかというのも、とにかく耳で聞いておけばいいよみたいなことが、だんだんメカニズムが分かってきて、それを見えるようになってきた。だからこそ子供たちが今見えないようなものも、見えるように教員で勉強してやっていこうみたいな会議を今やっているんですけど、そういうのは本当、新しい発想が生まれて、すごくいいなと。その中で子供たちが将来、こういうふうに育ってほしい。そのために我々が何をするのかという会議を結構やったり。保護者啓発のために、保護者に勉強会をたくさん開いて、保護者がどう向き合うのかみたいなことの会は結構やったりしますね。
小林:すごいいいですね、それ。周りが変わって、自分たちが変わっていこう、成長していこうという、そういうカルチャーつくっているということですね。
田中:そうですね。だからまず子供たちというよりは、我々が何をするかということは、結構重要にしていますね。
小林:すごい素敵ですね。もう「ナイストライ」というか、もはや成功しているんじゃないかという感じがしますけど。
田中:いえいえ、全然成功していないですけど(笑)。
小林:トライ中ですね。
田中:トライ中です、はい。
小林:賢介さんがナイストライだと思います、これ。
どうですか、加藤さん。隣で見ていて。学校の状況とか、賢介さんの様子というのは。
加藤:もう思い立ったら走り出すんですよね、賢介さん。これいいことだ、これやりたいとなると、もう一点集中で走っていくので、本当に職員さんたちとか、すごいいいスタッフに恵まれているなあというのをすごい感じるんですよね。
少し話は変わるんですけど、小学生にタブレット端末を配って、ICTの教育という部分でやり始めて、ただ、枠組みは国である程度決めていただいて、それが地方に落ちてきていっているときに、これは私立も公立も含めて同じなんだと思うんですけど、教員の方たちが日常的にすごい忙しい中で、ICTのスキルを教員の方たちが身に付けるって、僕結構難しいと思うんですよね。なので、賢介さんのところでいくと、外部にお願いして、エキスパートにそれなりのいい教育をと思ってやっている部分で、やっぱりここの部分の予算の関係とか、どこを目指していっているのかという部分があまり明確になっていない部分もあるので、賢介さんから、今の小学校の現状というか、ICTの取り組みについて説明をしてくれれば。
田中:保護者の注目は、やっぱりICTは高いんですよね。うちの保護者のアンケートでも、上位に来るのはICTと英語で、うちはマイクロソフトのショーケーススクール[Microsoft Showcase School]というのを、日本で二つの小学校しか持っていないところを一つ持っていて、マイクロソフトから指導を受けながら前進して、いわゆる文房具の一環として、タブレットだったりPCを使っているんですね。当然、デジタルドリルだったり、いろんなものを活用して、なるべく活用しようと。1年生から情報の授業を取り入れてやっているんですけど、子供たちはどんどん進むので、効果はすごいあると思いますね。例えば深く考える算数と、やっぱり計算をたくさんする算数を二つ分けてうちは考えているんですけど、とにかく数をこなす算数は圧倒的にやっぱりデジタルドリル使った方が進みが早いんですよね。ただ、それを思いきれない教員がいるという現実は当然あって、教員のスキルを上げるというのは、多分デジタルだけの問題ではなくて、全体的なこのパッケージが変わらないと、多分ICTだけ変えてもなかなか進まないんじゃないかなという現実は、学校をやっていてすごく思いますね。うちは私立なので、比較的思い切って、理事長がやると言えば進むんですけど、それが日本全体で進むには、かなり時間がかかるんじゃないかなと。例えば教員が学びたいと思っても、学ぶ時間がないとか、そういうところをどういうふうにするのか、ちょっと僕はよく分かりません。どうなんですか、この辺って。
小林:本当、そのとおりなんですよね。まずはタブレットを使うからICT教育ってことじゃないよねという問題提起だと思うんですよね。そもそもの勉強の仕方とか、教室のあり方とか、それで自分でどんどん、進める人は進むという勉強が始まると、学校の先生の役割も変わるわけじゃないですか。どちらかというとティーチャーって、みんなに一斉に教えるというよりは、コーチングするという役割になったりということで、大きく、本来変わるはずなんですけど、なかなか全体パッケージで変わっている感じしないし、恐らくそれが全体までは浸透していないと。その一番の要因は、そもそも今の仕事で手いっぱいで忙しいですというのがもう根幹にあるので、当面はやっぱり仕事を減らしていくという方向にいかに学校として集中するかって、結構重要なんじゃないかなと思っているんですね。
そういう点で、賢介さんが言ったように、学校の先生たちどうするんだっけという会議をやるって、すごいいいと思っていて、もっと時間を作らなきゃねと。そのためにどうやって効率化しようかという話をすることが最初なんだと思います。
とはいえ、それでも人が足りないとか、専門家が足りないということなので、プロ野球選手がまさにコーチで来てくれたように、やっぱり地域のIT系の企業から教えにきてくれるとか、別の分野でも全然いいと思うんですよね。こういう人たちが、学校から外につながっていくというのが、今直近やるべき解決策なんだと思っています。
ただ、なかなか辛いのは、国がこの方向といっても、また県の教育委員会があって、市町村の教育委員会があって、この伝言ゲームになっているというのが、ものすごくこの国の教育が変わりづらい構造なので、ここは私がちゃんと責任持って、早いうちに変えて、教育現場も一緒のスピードで変われるという状況をつくりたいなと思っています。
田中:そうですね。唯一ICT、情報の教科でいいと思うのは、評価がないんですよ。通知表つけなくていいので、その点が非常に、この変えやすい部分ではあるなというふうに思っているので、あとは外部から来るときに、やっぱり生徒指導も同時にできなきゃいけないので、そこが小学校の難しさかもしれないですね。
中高は比較的外部から入ってきて、専門的にだっと教えるというのは結構いいと思うんですけど、小学校には生徒指導だったり、そういうのが入ってくると、なかなか外部はぽっと来て、じゃ、いい授業しましょうとなるのは、ちょっと先生たちが嫌がるだろうなというのは、何となく中にいて感じる部分ではありますね。それなら自分たちが学ぶ時間を設けてもらって、小学生ぐらいまでなら何とかという方がよさそうな気もしないでもないなという感じはします。個人的な意見ですけどね。
小林:やっぱり学校の先生が忙しすぎる問題というのをいかに解消するかが、もう全ての問題の肝だと思います。
田中:そこも結構、やり方だとかは思うんですけどね。うちは必ず5時半には電気が消える学校なので、どんなに遅くても、6時には絶対職員が残っていないという学校なんですけど。
小林:むちゃくちゃいい運営していますね、本当に。
田中:ありがとうございます。
小林:そのノウハウもぜひ、ちょっと加藤さんも通じて、道内だけじゃなくて全国に共有してください。野球の解説以外でも、教育の解説もぜひ。
田中:いえいえ、そんなもう。滅相もないです。素人なんで。僕も日々勉強しているという感じなので。
加藤:賢介さんも日頃9時に寝ているのに、今となってはもう夜中になっちゃいますね。
田中:久しぶりに夜更かししましたね。
加藤:今コメントの中で、「iPadにできないか」とか「重たい」とかという話もあったんですけど、札幌市は、私の共に活動、日頃している市議会議員が、これ問題提起もしておりますし、北海道においても、ここは問題提起をさせていただいているので、この部分に関しては、少し変えていけるのかなと思っております。
こういう声をしっかり受け止めて、僕らが変えていく役割だなというふうに思っていますし、困っている人を助けるというのが政治の役割なんだなということを思いながら、この8年間活動させていただいているので、これはぶれることなく、どんな分野に関しても、ここは困る前に自分たちで変えていく部分ももちろん必要ですけども、いろんな機会を通して、こういった声に関しては、本当に迅速に変えていけるようにしていきたいと思っております。
小林:本当にこれだけ全国にも地方議員の人がいる中でも、相当民間の多様な人を巻き込みながら、その人たちが実現したいという思いを、一生懸命汗をかいてサポートしている人というのは、なかなか私いないと思っていますので、こういう加藤さんみたいな議員がどんどん全国に増えていくと、地方はもっと面白くなっていくし、それこそトライをする人が増えてくるんじゃないかなと思うので、ぜひ皆さんこれを機に、加藤さんも賢介のもフォローして、これからも活動を追いかけてみてください。
今日はお二人、本当にありがとうございます。特に賢介さん、夜更かししてもらってすみません。
田中:いえいえ、ありがとうございました。
小林:皆さん、ありがとうございました。北海道、また独自の新しい取り組みが始まっているなというのを感じていただけたんじゃないでしょうか。
まだまだこの後も全国ツアー続いていきます。次は岐阜に行きたいと思っています。これも青年局つながりで、新しいゲストが登場しますので、楽しみに見てください。それではまたお会いしましょう。お休みなさい。
<第20回統一地方選挙>
北海道議会議員選挙は、3月31日告示、4月9日投開票です。
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