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なぜワクチン接種記録システムを作るのか。

先日、BSフジのプライムニュースに出演し、現在務める内閣府大臣補佐官の担務である新型コロナワクチンの接種記録システムについて話しました。オンラインで前編後編に分かれてアーカイブが観られます。

新しいシステムは主に接種記録のために構築されます。

国民の皆さんにとっても、自治体の皆さんにとっても、これまでにない規模で実施されるワクチン接種事業となります。通常の風疹やハシカの予防接種と同じ手順は、多くが手動と紙で接種記録を管理しており、自治体もワクチンを受ける国民も、何かしら間違えたり、忘れたり、失くしたり、引っ越したりなど、個別不測の事態に混乱するだろうと考えています。

週末も東北で大きな地震がありましたが、現状予定されている手順では、災害時に病院のカルテがデータ化されておらずこれまでの記録がなくなったとか、先日の10万円給付のときに自治体ごとにシステムがバラバラで給付に時間がかかったこと等と同じ事象が想定される、ということなのです。

これまで、日本は、決めた手順通りに上手く行く、という前提で、多くのことが決められ、奇跡的に多くを乗り切ってきました。しかし、現実は国民の生活が多様化し、行政の想像力の範囲をこえ、様々な突発事項が起きています。今回、ワクチン接種の期間中に地震や台風など自然災害が起きて自治体で管理しているものが破損されることも想定せねばなりません。

有事に対応するときに力を発揮するのがこのデータ化された情報とそれを管理するシステムなのです。今まで通りのやり方で確実にうまくいけばそれでよいし、すべてをシステムで解決しようとするものではありませんが、このコロナ禍をできるだけ早く収束させるためにも、突発事項でつまずかないよう、備えていきたいと考えています。アーカイブ動画はこちらからご覧ください。

※新型コロナワクチン に関する情報はこちらからご覧ください。

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