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11/8-9 秋の行政レビューで新型コロナ対策を集中検証。テーマ毎の問題意識と議論のポイントをまとめました。

明日から2日間にわたり、政府の行政改革推進本部による、予算執行の無駄や事業の効果を点検する「秋の行政事業レビュー」を行います。私も牧島大臣、山田政務官とともにレビュワーとして参加し、6分野について検証します。

行政事業レビューは、国の約5,000のすべての事業について、各府省が点検・見直しを行い、当初の政策目的が達成されているかを検証し、次年度の予算において改善点を反映することで、政策効果を高めつつ予算を最適化するものです。これまでは個別事業や費用のチェックで成果を出してきましたが、今回は大きく転換し、コロナ対策、ワクチン事業の検証を中心に力を注ぎ、この国の行政機構の構造的課題を明らかにし、次の有事に対応できる体制整備につなげていきたいと考えています。

YouTubeとニコニコ動画でライブ配信しますので、インターネットでどなたでも視聴可能です。日程は以下の通りです。ご参考までに、私のレビューポイントを書きますので、ぜひ皆さんも一緒にレビューしながらご覧いただき、意見や感想があればお寄せください。視聴リンクはこちらです。

YouTube
https://youtu.be/5QQtCv0rBfk
ニコニコ動画
https://live.nicovideo.jp/watch/lv333987653


11/8 (月) 

10:30~12:00  今後の円滑なワクチン接種に向けた課題の整理 (内閣官房、個人情報保護委員会、デジタル庁、厚生労働省)

小林の問題意識と想定している議論:
厚労省から自治体への情報共有は基本的に通知という一方通行の形式かつ、読み解くには難解な文章であることから、現場によって解釈が異なったり硬直的な対応を生み出していた。さらに、問い合わせが大量に発生することで、厚労省の業務も過大になっていた。

ワクチン接種記録システム構築にあたり、予防接種法および個人情報保護法の関係で、個人が引っ越しする際に接種記録をスムーズに引き継ぐことができないなど、技術的には可能なことが制度によって妨げられることで国民の利便性を損ねるケースが発生している。

上記を踏まえ、国と自治体における最適な情報共有の手法、国が一律に規定する範囲と現場判断で柔軟に対応可能な範囲、有事におけるデータの共有ルールについて特に議論したい。


15:30~16:30   地域福祉活動支援 (厚生労働省)

小林の問題意識と想定している議論:
地域の社会福祉協議会がコロナ禍における緊急小口貸付等の申請窓口を担ってきたが、貸付要件が窓口毎に違っていたなど初期段階で混乱があったことを踏まえ、そもそも社会福祉協議会に有事対応を求めることが適切なのか、体制強化、組織のデジタル化及び、有事対応可能な組織のあり方について特に議論したい。


16:50~18:50  保健・医療等体制 (厚生労働省)

小林の問題意識と想定している議論: 
厚労省を筆頭に平時の体制と考え方で、有事である新型コロナ感染症に向き合ったことが根本的な問題であった。有事に対応可能な組織体制について検討するとともに、新型コロナ病床のひっ迫が起こった要因、対処方法について、地域の具体的成功例を元に議論したい。


11/9(火)

12:40~14:10  子供の貧困・シングルペアレンツ問題 (内閣府、個人情報保護委員会、文部科学省、厚生労働省)

小林の問題意識と想定している議論:
昨年のレビューの取りまとめにおいて、潜在的に支援を必要とする人に積極的にアプローチするためのプッシュ型支援の必要性、支援策のワンストップ化、地方自治体内の福祉部局と教育部局の連携強化等が示されているところ、その後1年経った中で、関係部局の取組の現状をフォローアップした上で、対応が進んでいない事項を洗い出し、ボトルネックがあるのか、あるとすればどう解消できるかを検証。


14:30~16:00  子供を見守るためのデータ連携 (内閣府、個人情報保護委員会、デジタル庁、総務省、 文部科学省、厚生労働省)

小林の問題意識と想定している議論: 
支援が必要な子どもや家庭を早期に発見し、予防的な対応を実施するために、横断的なデータベースを構築を目指す。先行的に取り組んでいる自治体の事例を元に、全国で展開する際の課題を抽出する。


16:20~17:20  教育現場のオンライン化の推進 (デジタル庁、文部科学省)

小林の問題意識と想定している議論: 
1人1台のタブレットを配布するなど、教育現場のデジタル化、オンライン化に向けてハード面の整備が進んだが、教育現場の実態は政策目的と乖離した状況になっている。教師の負担軽減や通信環境の整備、教育現場への多様な人材の登用などについて議論したい。


17:40~18:40 基金 (農林水産省、国土交通省)

小林の問題意識と想定している議論:
複数年度にまたがって対応が必要ということで基金が設置されているが、資金の活用状況に対し、毎年の追加予算が見合っていない。資金の滞留や管理費の多寡等の要素を勘案した上で今回の2つを選定し、基金の必要性と追加予算の必要性について議論したい。


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